第1弾「わくわく健康ワークショップ みんなでコグニ体操」
8月5日 OKB岐阜中央プラザわくわくベースGにて、 OKB大垣共立銀行とのタイアップ企画 第1弾「わくわく健康ワークショップ みんなでコグニ体操」を開催しました。
企画内容は、コグニ体操と「認知症でも安心して暮らせる地域づくり」のためのワークショップ、健康相談について行いました。
まず、コグニ体操(またはコグニサイズ)とは、国立長寿医療研究センターが作り出したもので、コグニとはコグニション(認知)、サイズとはエクササイズ(運動)のことを意味しています。具体的には認知課題と言います。頭を使った課題と身体を使った課題を両方同時に行うことによって、心身の機能を効率的に上げていくプログラムです。工夫次第で、十分効果的な運動になり、複数の方々で一緒にやるとより楽しみながら効果的に運動することができます。
当日は、理学療法士と一緒にコグニ体操の準備体操として集団で行うストレッチや運動も行いました。コグニ体操は、参加者の方々で1グループ4名の輪をつくり、2種類を実践しました。
一つ目は、椅子に座った状態で足踏みと腕振りを行いながら、時計回りで順番に数字を50までリズムよく数える課題。
二つ目は、椅子に座った状態で足踏みと腕振りを行いながら、時計回りで順番に数字を30までリズムよく数えながら、3の倍数だけは声に出さずに手拍子をする課題。特に二つ目の課題は、認知症や年齢など関係なく難易度が高く、千手堂病院のスタッフによるデモンストレーションでも2回とも失敗してしまいました。
参加者の皆様が、とても楽しみながら身体を動かされており、一体感のある会になりました。主催者側も楽しい時間を過ごすことができました。後日、参加者からは、当院来院時に「楽しかったよ、毎月コグニ体操をやってほしい」「脳トレもやりたい」「1時間ぐらいやってほしかった」などの意見をいただきました。
次に今回のワークショップのテーマは、「認知症の人が安心に暮らせる地域づくり」でした。看護部長が司会を担当し、初めに認知症と認知症予防について、また認知症予防には早期発見と早期予防が必要であることをお話ししました。その後に、グループワークで「近くの人の様子がおかしいと感じたらどうするか?」、「地域で取り組めること」について話して頂き、グループごとに発表していただきました。
発表内容は「もうすでにいいコミュニティーができていて、あの人最近おかしいまたは最近来ないなーっとキャッチできている」「本人に異変を伝えるのは可哀そうだから本人の家族に伝えてあげる」「地域のコミュニティーが少なくて困っている」「近所や喫茶店にあるコミュニティーによそ者が入っていけるのか不安」「新しいコミュニティーであれば入りやすそう」などの意見がありました。
まとめ
認知症でも住み慣れた地域で安心して暮らすためには家族だけでなくどんな人でも、近くで寄り添えるひとがいることが重要であることがわかりました。
既存のコミュニティーには入りづらいとの意見もあり、今回のような新しいコミュニティーを活用し、困ったときや気軽に相談できる場づくりが連載で開催できればとおもっています。