嚥下調整食を正しく知る ~院内勉強会を実施しました~

当院には、嚥下機能や咀嚼力に課題があり、さまざまな食形態を必要とする方が入院されています。普通食のほかに、刻み食、ミキサー食、ソフト食など、個々の状態に合わせた対応が求められます。職員にも適切な食事形態で提供する重要性を知ってもらうことを目的に、嚥下調整食についての院内勉強会を開催しました。
当院で提供している副食(おかず)の大きさは、固形・一口大・刻み食・ソフト食・ミキサー食の5つです。それぞれの特徴や選択基準など、患者さんの状態に応じた適切な食事形態を選択するための知識を学びながら、実際に一口大・ソフト食・ミキサー食の試食を行い、見た目や口当たり、飲み込みやすさを体験しました。
試食後には医師・看護師・リハビリスタッフ・介護職などと交流し
「介護食を食べていても食後の口腔ケアや食物残渣の確認が必要だと感じた」
「何を食べているのか説明しながら食事介助をしたい」といった声もあり、現場に活かせる学びが多くありました。
また「むせている」「食べにくそう」「完食できない」などの小さな気づきをチームで共有することの大切さを、改めて感じる機会になりました。
今後も千手堂病院は患者さん一人ひとりに合った、安全な食事提供を目指して、多職種で協力しながら取り組んでまいります。

嚥下調整食を含む食事形態に関するご質問や、栄養指導のご相談がございましたら、お気軽に栄養科までお声かけください。(担当:小川、山田)